オールインワン

オールインワン(All in one)という言葉が、いたるところで使われていますが、どういう意味を持つのでしょうか。Wikipediaによると、オールインワンとは、幾つかの物や機能などが一つにまとめられている形態のこと。FASHION PRESSのサイトには、ファッションではボディスーツ、あるいは上下が一続きになった衣服のこと。また、化粧品やヘアケアアイテムでも複数の性能や要素が

1つになっているものに使うと書いてありました。なるほど…

 

では,同じようなアイテムに使われるコンビネゾン、サロペットはどうでしょうか?田中千代服飾辞典によると、コンビネゾンとは

フランス語で、英語ではコンビネーションという。フランスではスリップのことをとくにこうよび、また上下続きの作業服や飛行服

のことも言うとあり、サロペットとは、フランス語で仕事着、うわっぱりのことだそうです。

 

それでは、サロペットとオーバーオールの違いは??Wikipediaによると、salopetteはフランス語で、salope(汚れた、汚い)

から派生した言葉で、仕事で汚れる場合に着るうわっぱりなどの仕事着というのが元々の意味であると書いてありました。

これは田中千代服飾辞典と同じ解釈ですね。

 

オーバーオールはというと、天候の悪いときあるいは、汚れを防ぐために他の衣服の上から着る外衣の総称で、いわゆるうわっぱりなどはこれに含まれるとあり、Wikiでもサロペットとオーバーオールは同義語としていたので、サロペット=オーバーオール

としてよいでしょう。…となるところですが、さらにWikiではこう続けています。

 

服飾界でいうサロペットは「吊り紐が背中で十文字に交差された、胸当て付きの吊りズボン」とされているため、背中が身頃状

に繋がったハイバックスタイルの胸当て付きの吊りズボンはオーバーオールと称されサロペットには分類されないと…

 

ややこしいですね~ ときに服飾用語が間違って使われていたり、メーカーによって様々な呼び名に変えられていたりします。気をつけないと、こうした些細な解釈の違いが混乱を呼び、結局、何がどう違うのかさっぱりわからなくなります。また、こうして

あらためて調べていくと、次々と様々な用語が出てきてきりがないです。最後にロンパースという用語が出てきたので、服飾用

語の説明はこれを最後にするとして…

 

ロンパースとは、幼児の遊び着です。田中千代服飾辞典には、最近は婦人服にもこのタイプのものがあらわれているとありますが、最近といっても、この服飾辞典は初版が1969年ですので、かれこれ47年前になります。ですから、上着とブルーマース(いわゆるブルマー)を続けた遊び着は、今では婦人服でも認められ、幼児に限ったものではないということのようです。婦人服の

デザインバリエーションは、無限に広がっているのですね~

 

因みに服飾辞典は、同文書院出版の田中千代服飾辞典がいいです!手前みそである文化の服飾辞典もありますが、私が

学生のとき、文化より田中千代を勧められ、以来ずっとこれを使っています。

 

以下は、ZARAのオールインワンを参考に、私サイズで、3Dでパターンメーキングして作りました。作ってみてわかったことですが、このデザインは上下がつながっていて、尚且つ、袖もついているためどこにも逃げ道がない。しかも上半身はフィットしている。縦方向の運動量や上下のダーツ位置ダーツ分量などセパレートのときと違って、注意を要します。