服飾とは全く関係ない、女子大の英米文学科を卒業。大学在籍中に、文化服装学院 服飾研究科に入学。
当時では珍しいダブルスクールを機に“服飾の道”を歩み始める。その頃の就職戦線は超売り手市場、
99%の大学生が一般企業へ就職を決めるなか、専門学校進学はたった1%であった。
文化服装学院卒業後は、同学院の助手教員として勤務したのち、退職、渡仏した。Parisのアトリエで、
スタージュ(インターン)をしながら、留学生活を過ごし、帰国後はデザイナーズブランド会社にパタンナー
として入社。仕事は、実にハードであったが、アパレルの仕組み、仕事のノウハウ、パターン技術を他の
パタンナー達と切磋琢磨しながら体得できたことは大きな収穫であった。
約3年の会社勤務の後、独立。フリーのパタンナーになり、オリジナルの服飾ブランド armeria marine
を設立。IFF・アンビアンスなどの合同展やグループ展、ギャラリーなどにも製作者として出展。2011年、
ギャラリ ーのオーナーから、服飾専門学校講師の仕事を紹介される。面接日が3月11日。忘れもしない
あの東日本大震災の日だった。勿論その日の面接は延期になったが、その後2年間専門学校講師として
パターンメーキングの指導にあたった。
この講師の仕事をきっかけに、職責の遂行のためには、絶えず研究と修養に励む必要があると(教育基本法
第九条参照)一念発起し、2012年文化学園大学(旧文化女子大学)大学院に社会人で入学。2014年同大学院
に於いて、被服学修士号取得。2017年9月同大学院博士後期課程修了、被服環境学博士号取得。研究テーマは
“布地の変形について” 2014年9月から、母校の大学で非常勤講師をしながら好きな服飾の研究を続けている。
armeria marine planning